一戸から九戸までの地名の謎
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一戸から九戸までの地名の謎

マナブ:今日は岩手県の二戸(にのへ)に行きます。
歴史先生:「戸(へ)」が付く地名の2番目、です。
マナブ:前から不思議に思っていたんですが、「戸(へ)」が付く地名がこの地域には並んでいますよね?
歴史先生:上の地図を見てください。
マナブ:なるほど、一戸からずっと北へ向かって七戸まで並んでいる。有名なのは八戸ですが、これは海沿い。そして九戸、というのもあるんですね。
歴史先生:はい、一から九まで市町村名としてはっきりと残っています、と言いたいところなんですが、四だけがはっきりしていません。
マナブ:四戸、というのはどうなったんでしょう?
歴史先生:八戸市の西にある地区、櫛引八幡宮があるあたりが、おそらくはかつての四戸だと思われます。櫛引八幡宮はかつて四戸八幡宮と呼ばれていました。

櫛引八幡宮(八戸市)
マナブ:「四戸」はなぜ消えたのかな? 「死」につながる縁起が悪い数字だから?
歴史先生:四戸を治めていた櫛引氏が滅亡したからかもしれませんが、そうであれば他のいくつかの戸でも同様なので、なぜ四戸だけなくなったのか、理由はよくわかりません。
マナブ:ところで、そもそも何でこの地域には「数字+戸」という地名が付いたんでしょう?
歴史先生:いくつか説があるようですが、有力な説としては古くからこのあたりは馬の産地で、「戸」というのは馬の牧場という意味で、その牧場を9つの区域に分けて管理していたから、というものです。
マナブ:このあたりは馬の生産地だったんですね。
二戸を空中から眺めてみよう

二戸駅
マナブ:東北新幹線で二戸駅に着きました。
歴史先生:朝9時過ぎ東京発の「はやぶさ9号」で来たのですが、東京からは2時間42分。盛岡からは24分で着きました。
マナブ:東京から大阪に行くくらいの感じで来られますね。

二戸駅

マナブ:二戸駅というのは、きれいなモダンな駅ですね。
歴史先生:ここには展望台があるので 、エレベーターで昇ってみましょう。
なにゃーと展望室 (地図 ❶)
〒028-6103 岩手県二戸市石切所森合54−16
9:00~21:00、無休
(※最新の情報はWebサイト等でご確認ください。)

なにゃーと展望室
マナブ:おぉ。四方がガラスになっていて、全方向が見られます。

二戸駅を見下ろす
マナブ:まず、眼下には今新幹線を下りた二戸駅が見えています。
歴史先生:全体の地形を見てみましょう。二戸は馬淵川が南から北へ流れる、その谷沿いにできた町です。
マナブ:この川は北へ向かって流れているんですね。
歴史先生:はい、八戸の市内を突っ切って太平洋に注いでいます。ところで、遠くにある絶壁、見えますか?

大崩崖
マナブ:はい、あそこはすごいことになっていますね。
歴史先生:「大崩崖(おおほうがけ)」と言われています。元々は海の底で、砂や礫が堆積してできた地層なんですが、これが馬淵川(まべちがわ)によって削られ、その後、崩落を繰り返しています。

