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長崎市_2.jpg
登場人物:
・マナブ: IT業界ビジネスマン。最近、歴史に興味を持つようになり、ただいま勉強中。
・歴史先生:歴史に詳しい街歩きの達人。マナブと一緒に旅をする。
往復で違う交通手段を楽しもう:スロープカー&ロープウェイ

モダンなデザインにびっくり。長崎稲佐山スロープカー

海に沈む夕日を見るなら冬がおススメ

ため息の出るような圧巻の夜景

往復で違う交通手段を楽しもう:スロープカー&ロープウェイ


長崎駅前から見た稲佐山



マナブ:長崎駅に来ています。今日はこれから稲佐山に登ります。世界新三大夜景に選ばれたんですよね?


歴史先生:はい、モナコ、上海と共に選ばれました。


マナブ:誰が選ぶんですか?


歴史先生:夜景観光コンベンション・ビューローという日本の組織があって、検定に合格した全国の5,500名の夜景観賞士の投票によって決めています。


マナブ:日本で夜景が有名なところと言えば?


歴史先生:そうですね、札幌、函館、神戸、北九州、あたりでしょうか?


マナブ:その中で稲佐山の特長は?


歴史先生:港があって、街に近くて高さがある、ということでしょう。長崎駅や長崎港から直線距離で1.5㎞程度で、高さは333m。


マナブ:それ、東京タワーと全く同じですね。


歴史先生:そう、東京タワーのてっぺんから見下ろすような感じです。


マナブ:そろそろ日没1時間前。ちょうどいい時間ですよね。早速行きましょう。


歴史先生:せっかくなので、行きと帰りで違う方法で行きませんか?


マナブ:というと?


歴史先生:行きはスロープカー、帰りはロープウェイ、というのも楽しいと思います。


マナブ:乗り物好きなので、楽しみです。


モダンなデザインにびっくり。長崎稲佐山スロープカー


稲佐山スロープカー中腹駅




マナブ:長崎駅からバスも出ていますが、今日は時間の節約のためタクシーを使います。タクシーで「稲佐山公園のスロープカーの中腹駅までお願いします」と伝えました。


歴史先生:どんどん山を登っていきます。途中、稲佐山の大型のホテルの前をいくつも通りました。


マナブ:10分ほどで稲佐山公園に到着。大きな駐車場になっていて、その脇にスロープカーの中腹駅があります。タクシーはその目の前でおろしてくれました。


長崎稲佐山スロープカー  中腹駅(地図 ❶)

〒850-0066 長崎県長崎市大浜町1200

片道300円、往復500円(幼児・小中高生、団体割引あり)

9:00-22:00 (9:00-18:00は20分間隔、 18:00-22:00は15分間隔)、無休、所要8分、定員80名

(※最新の情報はWebサイト等でご確認ください。)

https://www.inasayama.com/slopecar/


マナブ:駅も新しいですね。


歴史先生:はい、2020年に運行を開始したばかりの、まだ新しい交通手段です。


頂上から下りてきたスロープカーが駅に到着


マナブ:あ、スロープカーが下りてきました。うわぁ、かっこいい!


歴史先生:日本を代表する車のデザイナー、奥山清行さんによる作品です。GMやポルシェのチーフデザイナーを務めた人です。その後イタリアのデザイン会社でフェラーリなどのデザインに関わりました。


マナブ:なるほど。たしかにちょっとイタリアっぽい、洗練された感じがありますね。


急勾配を上るスロープカーのレール


マナブ:さぁ、出発です。平日の夕方なんですが、乗っているのは私たちの他3人だけ。車内はかなり空いています。出発してすぐに、かなりの急勾配(こうばい)を登っています。


1両目と2両目に段差がつくため急勾配でも車内はフラットに


歴史先生:急勾配を登っているのに、床面はフラットなままです。


マナブ:あ、ほんとだ。


歴史先生:2両目を見てください。1両目に比べてずっと低くなっています。このスロープカーでは床面がフラットになるよう、1両目と2両目が高さを変えられるようになっているんですね。


マナブ:これはぜひ一度乗って体験していただきたい。


左手には浦上の街が見える


マナブ:坂の上に来ました。左側に街が見えます。


歴史先生:浦上のあたりが見えていますね。よく見ると平和公園や浦上天主堂が見つけられると思います。


右手には海に沈みゆく夕日が見える


マナブ:おぉ、そして右側には、海と夕日が見えます。


頂上駅に続くレール


歴史先生:頂上が見えてきました。終点はもうすぐです。


頂上駅から展望台へ続く遊歩道


マナブ:頂上駅に着きました。


歴史先生:ここから森の中の通路を少し歩きます。


マナブ:風が気持ちいい。


展望台とテレビ塔


マナブ:広いところに出ました。テレビ塔があって、その奥に展望台の建物があります。あ、ここまで車で来ることもできるんですね。


歴史先生:はい、実は車やタクシーでここまで来ることもできます。


マナブ:でもスロープカー、とてもよかった。乗って正解でした。


海に沈む夕日を見るなら冬がおススメ


展望台内部



稲佐山展望台(地図 ❷)

〒852-8011 長崎県長崎市大浜町364

入場無料

9:00~22:00、無休

(※最新の情報はWebサイト等でご確認ください。)

https://inasayama.info/observatory/


歴史先生:早速展望台の建物に入りましょう。


マナブ:丸い建物で、中は大きな吹き抜けになっています。


歴史先生:建物の丸い壁に沿ってらせん状の通路があり、そこを登っていきます。展望台は屋上です。


マナブ:屋上へ出ました。わぁ、360度、すごい開放感。


女神大橋


歴史先生:ここから長崎が全部見えます。まずは南側から。


マナブ:南側の正面には女神大橋。きれいに見えています。


南山手・東山手


歴史先生:ここから左(東南側)に目を移しましょう。


マナブ:あ、豪華客船が見えます。


歴史先生:今日は「コスタ メディタラニア」が停泊しています。客船のすぐ後ろに大浦天主堂があるの、見えますか?


マナブ:あ、ほんとだ。


歴史先生:そのすぐ右には旧グラバー住宅。


マナブ:あ、見えました。


歴史先生:このあたり、山の上までびっしりと家が張り付いています。坂の町、長崎らしい風景ですね。


長崎駅付近


歴史先生:目を左(東側)に向けてみましょう。このあたりが長崎駅。駅の手前が浦上川。駅の向こうにあるのが立山です。


マナブ:立山の上のホテルが見えますね。斜面には左の方は家がびっしり。墓地らしきものも見えています。


歴史先生:山の向こう、遠くにうっすらと山が見えていますか?


マナブ:はい、見えます。


歴史先生:あれが雲仙です。


マナブ:おぉ、そんな遠くまで見えてるんですね。


浦上


歴史先生:目をさらに左(北東側)に移していきましょう。浦上のあたりが見えます。


マナブ:あ、浦上天主堂、見つけました。


歴史先生:その左手、まっすぐな道の向こうに平和祈念像がありますよ。


マナブ:あ、ほんとだ。そういえば祈念像は真正面に稲佐山を見ていましたね。


テレビ塔と大村湾


歴史先生:さらに左(北側)を見てみましょう。テレビ塔があります。


マナブ:テレビ塔が夕日に映えてきれいです。


歴史先生:遠くに海が見えています。これが大村湾。


マナブ:長崎の地形って複雑ですね。あちこちの方向に海が見える。


歴史先生:そうですよね、これだけ入り組んだ半島の地形は、日本でもここだけかもしれません。


稲佐山からの日没


歴史先生:さぁ、いよいよ西側を見てみましょう。


マナブ:夕日がもうすぐ沈みそうです。


歴史先生:今の時期、冬には海に夕日が沈みます。夏場だともっと北寄りに沈みますから、海ではなくて隣の山の稜線に沈むことになります。水平線に沈む夕日、冬の時期だけの楽しみ、ですね。


マナブ:息をのむような美しさ・・・・声になりません。


歴史先生:日本列島の形を想像してください。実は水平線に夕日が沈むところって、とても少ないんです。


マナブ:あ、そうか。太平洋側はほぼ無し。日本海側だと秋田・山形、能登半島、そして北海道の西側と沖縄とか。九州の西側ってその意味で貴重な場所ですね。


伊王島大橋


歴史先生:南の方には伊王島大橋、そしてその向こうに軍艦島も小さく見えています。


展望台と夕日


歴史先生:展望台の脇にらせん状の外階段があります。そこから見ると、展望台と夕日の写真が撮れますよ。


マナブ:わぁ、すばらしい。まさにマジックアワー!


歴史先生:稲佐山は夜景で有名ですが、せっかくなら夜景と日没を両方楽しみたいですね。日没の時間は以下のサイトから確認できますので、稲佐山に早めに登られることをお勧めします。


国立天文台のWebサイト

https://eco.mtk.nao.ac.jp/koyomi/dni/2023/dni43.html


ため息の出るような圧巻の夜景


日が沈むと展望台はにぎやかに


マナブ:日没の時は人がまばらでしたが、夜になって続々と人が集まってきました。


歴史先生:稲佐山といえばやっぱり夜景、ということなんでしょう。


展望台と長崎駅付近


マナブ:長崎駅のあたりが一番明るい。港があるので、水面がキラキラしています。山の上まで家の灯りが続くのもいいですね。ため息の出るような美しさです。


長崎全体の夜景


マナブ:あまりのすばらしさに長居をしました。そろそろ帰りましょう。


歴史先生:帰りはロープウェイに乗りましょう。わずか5分で一気に地上まで下ります。



長崎ロープウェイ


マナブ:ロープウェイが駅に入ってきました。この車体もかっこいい!


歴史先生:スロープカーと同じ、奥山清行氏のデザインです。


長崎ロープウェイ(地図 ❸)

〒852-8011 長崎県長崎市稲佐町

片道730円、往復1,250円(幼児・小中高生、団体割引あり)

9:00-22:00 (15~20分間隔)、無休(6月中旬は定期整備のため運休予定)、所要5分、定員31名

(※最新の情報はWebサイト等でご確認ください。)

https://www.inasayama.com/ropeway/


ロープウェイからは稲佐山中腹のホテル群が見える


マナブ:下る途中の景色もいいですね。


歴史先生:右手には港をバックに稲佐山中腹のホテル群が見えます。右側に乗るのがおススメ。(上りは左側)


マナブ:地上側の駅(淵神社駅)に降りました。ここからどうやって帰るんですか?


歴史先生:主要なホテルを巡る無料循環バスがあります。乗車当日の12時から予約が可能になります。完全予約制なので、当日12時以降に忘れずに予約が必要です。


長崎ロープウェイ無料循環バス予約

https://reserve.nagasaki-ropeway.jp/


マナブ:でも、僕らは予約してません。



歴史先生:少し歩きませんか? 浦上川を渡って電車通りに出ると、そこは宝町の電停です。歩いて15分ほど。


マナブ:いいですね。夜風に吹かれて少し歩きましょう。そこから路面電車でホテルに帰るのも素敵です。

​歴史好きのための観光ガイド
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